四柱推命を学ぶ

基本から専門用語まで詳しく解説

あ行

陰陽(いんよう)

万物を陰と陽の二つの要素に分ける東洋思想の基本概念。四柱推命では十干と十二支それぞれに陰陽の属性が割り当てられている。陽は積極的・能動的・外向的、陰は消極的・受動的・内向的な性質を表す。

印綬(いんじゅ)

通変星の一つ。日干を生じる五行で陰陽が異なるもの。学問・精神性・人気を表し、知性や感性、創造性に関わる分野で才能を発揮する。困った時に人から助けられる特徴がある。

か行

格局(かくきょく)

命式の基本的な構造や型のこと。日干を中心とした五行のバランスや通変星の配置によって決まる。正格(扶抑格・調候格)と従格(従強格・従弱格・化格)がある。

干支(かんし)

十干と十二支を組み合わせた60通りの組み合わせ。甲子から癸亥まで。年・月・日・時刻を表す暦法として使用され、四柱推命の基礎となる。

劫財(ごうざい)

通変星の一つ。日干と同じ五行で陰陽が異なるもの。開拓・挑戦を表し、強烈な個性と信念を持つ。集中力があり開拓精神に富むが、金銭感覚には欠ける傾向がある。

五行(ごぎょう)

木・火・土・金・水の五つの要素。万物はこの五つの要素から成り立つとする東洋思想。相生(そうしょう)と相剋(そうこく)の関係により、互いに影響し合う。四柱推命では十干と十二支に五行が配当されている。

さ行

食神(しょくしん)

通変星の一つ。日干が生じる五行で陰陽が同じもの。技術・芸術を表し、お金を生み出す源の星。温厚でのんびりとした性格で、技術者タイプの人に多い。

傷官(しょうかん)

通変星の一つ。日干が生じる五行で陰陽が異なるもの。才能・表現を表し、独特の個性と才能、頭脳を持つ。技能やスポーツなどの分野で才能を発揮するが、自制心に欠ける面もある。

正官(せいかん)

通変星の一つ。日干を剋する五行で陰陽が異なるもの。責任感・組織力を表し、社会や組織でうまくやっていける能力がある。リーダーの資質を持つが、保守的で融通性に欠ける面もある。

正財(せいざい)

通変星の一つ。日干が剋する五行で陰陽が異なるもの。堅実・蓄財を表し、着実性と勤勉さが特徴。人望が厚く安定した成功を収めるが、ケチな面もある。

た行

大運(だいうん)

10年ごとの運勢の周期。月柱から算出され、人生の大きな流れや転換期を表す。若い頃は順行(陽男陰女)か逆行(陰男陽女)かによって運勢の流れが決まる。

特殊星(とくしゅせい)

神殺とも呼ばれ、天干と地支の組み合わせから導き出される補助的な運勢指標。「神」(吉星)と「殺」(凶星)に分類されるが、絶対的な吉凶ではなく、個性の理解に活用される。

天中殺(てんちゅうさつ)

12年に2年間訪れる特別な期間。空亡とも呼ばれる。物事が思うようにいかない時期とされるが、内面的成長や精神的発展の重要な時期として理解される。

通変星(つうへんせい)

日干に対する他の干の関係を表す10種類の星。比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬がある。性格や才能、職業適性を判断する重要な要素。

月令(げつれい)

生まれた月の支(月支)のこと。季節の気候を表し、命式全体の強弱やバランスを判断する重要な要素。月支の蔵干が命式に与える影響は大きい。

な行

納音(なっちん)

60年周期で繰り返される干支の組み合わせに、それぞれ異なる五行の性質を割り当てた古代中国の命理学体系。「海中金」「炉中火」など、自然現象を象徴する名称が付けられている。

日干(にっかん)

生まれた日の十干のこと。四柱推命において最も重要な要素で、その人の本質や性格を表す。命式の中心となり、他の干支との関係を見る基準となる。

年柱(ねんちゅう)

生まれた年の干支。祖先や両親、幼少期の環境を表す。社会的な立場や晩年の運勢にも関係する。命式の根幹となる重要な柱の一つ。

は行

比肩(ひけん)

通変星の一つ。日干と同じ五行で陰陽も同じもの。自立・独立を表し、プロ意識が旺盛で品位がある。自力で開運し、独立や自由業に向くが、孤立しやすい面もある。

偏官(へんかん)

通変星の一つ。日干を剋する五行で陰陽が同じもの。行動力・統率力を表し、革新的で豪放。統率力を生かして出世する傾向があるが、強引で暴言を吐く面もある。

偏印(へんいん)

通変星の一つ。日干を生じる五行で陰陽が同じもの。独創性・専門技術を表し、頭の回転が早く要領が良い。特殊技能の世界で活躍するが、責任感に欠ける面もある。

偏財(へんざい)

通変星の一つ。日干が剋する五行で陰陽が同じもの。商売・交際を表し、現実感覚に優れ社交性がある。自由な環境で才能を発揮するが、欲望に支配されやすい面もある。

ま行

命式(めいしき)

生年月日時から算出した四つの柱(年柱・月柱・日柱・時柱)で構成される運命の設計図。この命式から性格、才能、運勢などを読み取る。四柱推命の基本となる重要な要素。

月柱(げっちゅう)

生まれた月の干支。青年期や社会運、職業運を表す。月支は季節を表し、命式全体のバランスを決める重要な要素。両親や兄弟との関係も示す。

や行

用神(ようじん)

命式のバランスを整えるために必要な五行。命式の過不足を補い、調和をもたらす重要な要素。用神が命式に現れていると吉運となり、用神を生かす大運や年運で開運する。

陽干(ようかん)

十干のうち陽の性質を持つもの。甲・丙・戊・庚・壬の五つ。積極的で外向的、強い性質を持つ。「兄(え)」とも呼ばれる。

ら行

流年(りゅうねん)

毎年の運勢。年運とも呼ばれる。その年の干支と命式の関係から、一年間の運勢や出来事を予測する。大運と組み合わせて総合的に判断する。

六十干支(ろくじゅうかんし)

十干と十二支を組み合わせた60通りの組み合わせ。甲子から癸亥まで。60年で一巡することから還暦の由来ともなっている。年月日時の表示に用いられる。

わ行

蔵干(ぞうかん)

十二支の内部に蔵されている十干のこと。各支には1〜3個の干が蔵されており、これらが命式に隠れた影響を与える。月支の蔵干は特に重要視される。

用語辞典の活用方法

  • 四柱推命の学習において分からない用語があれば、この辞典で確認してください
  • 各用語の関連性を理解することで、四柱推命の体系的な理解が深まります
  • 通変星や五行の関係性は特に重要な概念です
  • 実際の命式を読む際の参考資料としてもご活用ください