四柱推命を学ぶ

基本から専門用語まで詳しく解説

五行とは

五行(ごぎょう)とは、古代中国の自然哲学の根本概念で、万物は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っているという考え方です。四柱推命では、この五行の相互関係を理解することが命式を読み解く上で最も重要な基礎となります。

木(もく)

🌳

季節:

方位:

性質:成長・発展・伸展

十干:甲(陽)・乙(陰)

十二支:寅・卯

火(か)

🔥

季節:

方位:

性質:活動・明朗・拡散

十干:丙(陽)・丁(陰)

十二支:巳・午

土(ど)

🏔️

季節:季節の変わり目

方位:中央

性質:安定・信頼・包容

十干:戊(陽)・己(陰)

十二支:辰・未・戌・丑

金(きん)

⚔️

季節:

方位:西

性質:収縮・凝固・統制

十干:庚(陽)・辛(陰)

十二支:申・酉

水(すい)

💧

季節:

方位:

性質:流動・知恵・蓄積

十干:壬(陽)・癸(陰)

十二支:亥・子

相生(そうしょう)- 生み出す関係

相生とは、五行が互いを生み出し、育て、助け合う関係のことです。この関係は循環的で、自然界の営みそのものを表しています。

相生の順序

木は燃えて火を生む
火は燃えて灰(土)になる
土の中から金属が生まれる
金属の表面に水滴が生まれる
水は木を育てる

相生関係の詳細

生じる五行 生じられる五行 関係性 四柱推命での意味
木生火 印星→日干、日干→食傷星の関係
火生土 成長エネルギーが安定に変化
土生金 安定から収束・完成への流れ
金生水 完成から新たな流れの始まり
水生木 蓄積から新たな成長への転換

相剋(そうこく)- 剋制する関係

相剋とは、五行が互いを制御し、抑制する関係のことです。これは破壊的な関係ではなく、バランスを保つための自然な調整機能と考えられています。

相剋の順序

木は土から養分を吸収する
土は水を吸収・堰き止める
水は火を消す
火は金属を溶かす
金属(斧)は木を切る

相剋関係の詳細

剋する五行 剋される五行 関係性 四柱推命での意味
木剋土 日干→財星の関係
土剋水 制御と調整の関係
水剋火 冷静さと情熱のバランス
火剋金 変化と安定の関係
金剋木 官星→日干の関係

四柱推命における五行の活用

命式のバランス判断

四柱推命では、命式内の五行のバランスを見ることで、その人の性格や運勢の傾向を判断します。

五行が調和している場合

  • 性格が安定している
  • 人間関係が良好
  • 健康状態が良い
  • 運勢が安定している

特定の五行が強すぎる場合

  • その五行の特性が強く出る
  • バランスを欠いた行動を取りやすい
  • 相剋関係にある五行で調整が必要
  • 適切な環境選択が重要

特定の五行が不足している場合

  • その五行の特性が弱く出る
  • 相生関係でその五行を補う必要
  • 生活環境で補完することが可能
  • 色彩や方位で調整できる

実生活での五行の活用

五行別の開運方法

木の気を高める方法

  • 色彩:緑色、青色
  • 方位:東・東南
  • 環境:植物を育てる、森林浴
  • 行動:読書、学習、創作活動
  • 食材:野菜、果物、酸味

火の気を高める方法

  • 色彩:赤色、オレンジ色
  • 方位:
  • 環境:明るい場所、日光浴
  • 行動:スポーツ、社交活動
  • 食材:辛味、温かい料理

土の気を高める方法

  • 色彩:黄色、茶色
  • 方位:中央・南西・北東
  • 環境:安定した場所、陶器
  • 行動:瞑想、家事、手作業
  • 食材:甘味、根菜類

金の気を高める方法

  • 色彩:白色、金色、銀色
  • 方位:西・北西
  • 環境:整理整頓、金属製品
  • 行動:呼吸法、整理整頓
  • 食材:辛味、白い食材

水の気を高める方法

  • 色彩:黒色、濃紺
  • 方位:
  • 環境:水辺、静かな場所
  • 行動:入浴、水泳、思索
  • 食材:塩味、海産物

五行を理解するポイント

  • 五行は対立するものではなく、互いに補完し合う関係
  • 相剋関係も必要な調整機能として理解する
  • バランスが重要で、どの五行も過不足なく存在することが理想
  • 日常生活でも五行の考え方を取り入れることができる
  • 四柱推命の命式読解には五行の理解が不可欠